【紀州塗】ペアワイングラス 紅白金彩

【 紀州の伝統技と現代美が饗宴するペアワイングラス 】
400年以上の歴史をもつ紀州漆器の技法を独自の技術へと昇華させ、漆塗りとガラス食器を融合させることで生まれた新しいスタイルのワイングラスです。艶やかなガラスの質感、金箔の雅な美しさ、漆独特の伝統的な深い味わいは、特別な日だけでなく日々の暮らしに気品と華を与えてくれる、そんなワイングラスに仕上がっております。

【 日本三大漆器の一つと称される"紀州漆器" 】
紀州漆器は元来、木製品に漆を塗り重ね磨いて仕上げることにより漆独特の味わい深い塗りの"色"を特徴としてきました。木の柔らかな素地が故、従来の漆器は塗りを施した表面に傷がつき易くナイフやフォークを多用する洋食の分野には不向きとされていましたが、現代の食文化に合わせた新しい技法を作者が独自に誕生させたことにより、豊かな伝統美を持ちつつも、表面の傷を防ぐ、日常使いの伝統食器がここに完成致しました。作者の星の数ほどの試行錯誤の上に誕生した、紀州塗りワイングラスは"漆の豊かな表現力"と"日常使いを可能とする耐久性"を兼ね備え、まさに美と機能を両立した用の美の完成系とも謳われています。普段使いにももちろんのこと、ご結婚や新築祝い等のご贈答用にも最適なペアワイングラスでございます。

【 古代塗り 〜 KODAI 〜 】
日本に古くから伝わる伝統色、本朱色。漆器の世界では、他の産業とは異なる独自の色彩表現が際立ちます。漆器の色は、何層にもわたって異なる色調を組み合わせ、一つの色を多元的に表現します。例えば、朱色においては、深い朱を基調にし、そこに漆黒の色を加味することで独特の奥行き感を醸し出します。古代塗りは、この本朱色などの伝統色を主体とした漆塗り技法であり、漆塗りの色彩に宿る深い美しさを追求した日本伝統工芸の代表的な漆技法になります。

【 藤井嘉彦 Yoshihiko Fujii 】
藤井嘉彦は紀州黒江出身の漆塗り作家。漆器の持つ奥深さに魅了され、伝統技法の風格を保ちつつも普段使いに用いる事の出来る漆器の研究に没頭する。幾多の試行錯誤の末に生み出された氏独自の作風は、国内の三ツ星ホテルでの採用をはじめ、大手外食チェーンとのコラボレーションを果たすなど多方面からの賞賛を浴びる。美しくも恒久的に用いる事のできる耐久性は遠く海を超え広がりを魅せ、各国首脳陣への贈答品から、フランスの高級リゾート施設での採択等、Cool Japan活動においても栄誉ある評価を得る。また、『漆塗りの技法をインテリアへ』という想いから、「塗り工房ふじい」を設立、今では、漆器だけには留まらず建築インテリアへの応用を果たすなど、漆塗りの垣根を超えた活動を行なっている。