【有田焼】マグカップ 嵯峨野

多くの有田焼の窯元の中でも、「刷毛目」という伝統技法を四百年もの間、継承し続けてきた唯一の窯元により作陶された茶色が温かみのあるマグカップです。現川焼の特色は薄手の作りと、九州ならではの茶褐色の土の上に繰り広げられる「刷毛目」とよばれる伝統技法にあります。

このマグカップの主題は、古の京都の西に開く清雅の地「嵯峨野」の様子です。嵯峨野は、平安時代より歌に詠まれ、文学の舞台にもなるなど古くから日本文学や芸術に関わりがあります。シャープなフォルムでありながら、全体的に優しい丸みを帯びています。取っ手の部分はしっかりとしたホールド感で、ぬくもりのある茶一色の独特の造形は飽きの来ないデザインです。

元禄時代の頃に半世紀で姿を消したとされる幻の現川焼は、二百五十年という時間を飛びこえ三代にわたる技術の試行錯誤により、現代によみがえりました。現在、十四代が先代から託された現川焼の再現と、新しい刷毛目を創造し続けています。また刷毛目や絵付けの技法は、完成度の高い技術力と再現力を評価され、長崎県無形文化財に指定されております。

マグカップ×１　しおり　桐箱

高さ：9cm、径：7.5cm
容量：300cc、軽さ：220g

※手作り商品のためサイズなどに若干の誤差が生じる場合がございます。