【有田焼】抹茶茶碗 金紅天目茶盌

初代真右衛門作の優美な造形の天目形茶碗に偶然現れた雅やかで美しい窯変模様。
それはあたか優美な着物の柄のようでもあり、紅葉で色づく山の景色のようでもあります。

初代真右衛門によって制作されたとても希少な結晶模様は、見込みを覗くときに、絶景の素晴らしい釉景色が心に広がります。
私たちを夢見心地の幻想世界に誘ってくれる初代真右衛門の他では観られない傑作茶盌でございます。

【金紅天目について】
初代真右衛門氏が、京都の優雅な着物柄から着想を得て、その美しい色柄を釉薬(ゆうやく)で表現したいと願い、当代真右衛門(馬場九洲夫)と共に研究を重ねたことから始まりました。
その結果、三千個にも及ぶ試行錯誤の末に、紅葉を思わせる印象的な色彩が生まれ、その美しさは各方面から称賛されました。
しかしながら、昔とは土や水の成分が変わってしまい、その結果、今では金紅紋の再現を試みても、美しい金紅紋はなかなか出現しません。
本作は初代真右衛門が販売するのは勿体無いからと大切に枕元に飾り愛でていた逸品です。


なお、本作は2024年3月12日放映の『THE神業チャレンジ』(TBS)にて実際に放映がなされた作品です。
金紅紋は再現が不可のため、最後の一品でございます。