有田焼専門店が選ぶプレゼントに人気のマグカップ特集
今回とりあげるテーマは、私たちの生活にすっかり溶け込んでいる「マグカップ」です。仕事場のデスクや普段のくつろぎ時間等、毎日使っている方も多くいらっしゃるかと思います。当サイトにおきましても、マグカップは世代を問わず幅広いプレゼントとしてお選び頂いております。そこで本日は、贈り物をしたい相手シーン別にお薦め商品をご紹介させていただきます。
還暦祝いに人気のマグカップ
次にご紹介するマグカップは、還暦祝いに差し上げたい深紅のマグカップです。名匠、真右エ門により生みだされた【有田焼】マグカップ耀変辰砂の宝玉のような輝きは、言葉で説明するよりも見て頂くのが一番だと感じています。サイト写真ですと、伝わりにくいカップの内側の部分ですが、底の部分に紺碧にも似たブルー色が隠れています。
個人的には「洗練されたブルーが、ルビー色の衣装を纏っている」という表現もできるマグカップだと感じています。相反する色彩が、一つの器の中に共存・共鳴する大人向きの逸品。コーヒー・紅茶・緑茶と注ぐ飲み物によっても、表情豊かな変化を楽しむことができます。「赤」という文字の成り立ちは、火の前で手足を広げている人からきています。これは、穢れを祓い清める儀式をあらわすそうです。一方、窯変(ようへん)とは、窯の内部で作品に生じた色の変化のことで、窯の炎による現象であることかが「火変わり」ともよばれています。さらに、窯変を英訳すると、「accidental coloring」となり、偶然の重なりによって生み出されることがよくわかる表現となっています。
60年という歳月、生まれ変わるともいわれる還暦の節目に相応しいマグカップではないでしょうか。同じ釉薬でも、毎日の窯の温度や天気、窯を置く場所などによって違いが生じるため、同じものは1つとしてなく、世界に一つだけの1品ものとの出会いを求めるファンが多い商品でもあります。
男性や職場の上司へ贈る渋いマグカップ
最後は視点を絞り、父親や職場の上司、または外国からのゲスト等、男性へのプレゼントとしたいマグカップのご紹介です。ブラウンを基調としたこの作品は、【有田焼】マグカップ 嵯峨野。少々男性的でもある、シャープなフォルムのこのマグカップは男のロマンとも呼べる秘法によって作陶されました。
それは、このマグカップのデザイン基盤でもある「刷毛目」の技法です。これは、数ある有田焼の中で、400年以上もの間、唯一この技法を継承し続けてきた窯元でもある、臥牛窯、14代横石臥牛によるものです。長崎県無形文化財にも指定されているこの名門では、元禄の時代より、一度は消失してしまった幻の銘陶である「現川焼」を12代横石臥牛が蘇らせ、先代である13代横石臥牛兄弟が再現を完全なものとしました。その先代に師事し、40年以上の長い時間、その技と感性を磨き鍛え、2014年に14代目として襲名した同氏は、日本画的な幅広い表現力で独自性の高い新しい感覚も取り入れています。
今回のマグカップに描き出されている流麗な線も、一瞬が勝負の、彼にしか生みだせない匠の技術なのです。見た目の美しさもさることながら、普段使いにも優れた耐久性と、注いだ飲み物の口当たりを滑らかにしてくれる肌触りは、是非とも体感して頂きたいものです。縄文土器の時代から土モノの中に流れる大和魂。古来より、日本文学や芸術に深く関わりのある「嵯峨野」をモチーフにした、このマグカップの雅な表現は、そんな日本古来の伝統を生活の中に豊かに感じさせてくれることでしょう。
まとめ
プレゼントに人気の有田焼マグカップ特集、いかがでしたでしょうか?当店では今回紹介させていただいた商品以外にも多数の品物を掲載しております。下記のURLよりご高覧いただけましたら幸いです。