叙勲・褒章のお祝いで喜ばれる贈り物|日本の栄典制度について知ろう
親族やお世話になった方の叙勲や褒章の知らせを聞いて
「お祝いはどうしたらいいの?」と悩んでいませんか。
この記事では、
テレビや新聞などで報道される叙勲や褒章ですが、実はどんな制度なのかよく分からないという方も多いでしょう。
ここでは叙勲や褒章の制度について具体的に説明します。
それぞれの業績や功績に対する栄誉の証として、授与されるのが「勲章」と「褒章」の2つです。
勲章と褒章は、さらにいくつかの種類に分かれています。
勲章制度は明治8年(1875年)、褒章制度は明治14年(1881年)に創設されました。
その後、平成に入って2度の制度の見直しがなされ、より幅広い分野で成果をあげた方や、功績を残している方に授与することになったのです。
毎年、4月29日(昭和の日)と11月3日(文化の日)の「春秋叙勲」が主要な授与の日取りです。
国や社会に功労のあった70歳以上の方、もしくは一定の条件を満たした55歳以上の方が対象です。
毎回、4,000名前後の方に勲章が授与されています。
それぞれの勲章別に授与の対象になる方をご紹介します。
この他の叙勲には、春秋叙勲と同日に授与される「危険業務従事者叙勲」は、警察官や自衛官など危険性の高い業務に精励した方が対象です。
春秋叙勲で受章されていない功労のある方に対しては、年齢88歳に達した毎月1日付けに授与される「高齢者叙勲」があります。
叙勲対象の方が亡くなった場合には、その都度授与される「死亡叙勲」制度があります。
「外国人叙勲」は、日本との友好などに貢献した外国人が対象です。
出典:政府広報オンライン
褒章の対象者は、文化や社会活動、スポーツなどそれぞれの分野に大きく貢献した方で、年齢の制限はありません。
春秋褒章では、紺綬褒章を除く5種の褒章が授与され、紺綬褒章は毎月1回の発令です。
褒章のデザインは、「褒章」の二字を桜の花で飾った円形のメダルに、それぞれの褒章ごとに異なる色の綬(リボン)が付いています。
それでは、具体的に褒章ごとの対象になる方をご紹介します。
出典:政府広報オンライン
ここからは、叙勲や褒章のお祝いのエチケットやマナーを具体的に説明します。
嬉しい知らせを聞いたらタイミングを逃さずお祝いをしたいですね。
直接会ってお伝え出来ない場合は、電報や電話でも大丈夫です。
受章者は様々な準備で忙しくなりますので、直接お会いする場合や電話の場合も短時間ですませるとスマートです。
お祝い品を贈る場合は、知らせを受けてから10日以内を目安にします。
熨斗(のし)は紅白蝶結び(もろわな結び)の水引を選び、「御祝」「御受章祝」「御叙勲御祝」「褒章御受章祝」などの表書きをします。
また、「ジュショウ」には、「受章」「受賞」「授賞」など、いく通りもの漢字がありますので、間違わないように注意しましょう。
蝶結びはほどけやすく何度でも結び直せることから、何度あっても良いお祝いに用います。
お祝いの相場は1万円~5万円ほどですが、受章者との関係性や親族同士や同僚など複数名で贈る場合でも異なります。
指定がない場合は、マットな質感のブラックや濃いネイビー、濃いグレーなどダークスーツの略礼服が定番です。
女性はスーツのほか、着物やワンピースなどでも構いません。
落ち着いた雰囲気の服装に、ポケットチーフやネクタイ、コサージュやパールなどをさりげなく取り入れると良いでしょう。
祝賀会にお持ちするお祝い金は、紅白蝶結びの水引がついた熨斗に「御祝」「御受章祝」「御叙勲御祝」「褒章御受章祝」などの表書きをします。
会費制の祝賀会の場合は、基本的には会費のみで大丈夫です。
しかし、特に親しい方やお世話になった方にお祝い品を贈りたい場合は、祝賀会の前日までに送りましょう。
受章された方は、祝賀会当日は忙しく荷物も多いと考えられますので、お祝い品の持ち込みは避けたほうが賢明です。
いずれも大変上質で格調高く、叙勲や褒章のお祝い品としてふさわしい作品です。
透き通る青白磁の磁器肌に大輪の牡丹を彫刻した手作りの有田焼コーヒーカップです。
有田焼に伝わる400年の歴史と伝統工芸士 山口幹彦氏の高度な牡丹彫の技術が組み合わさった至高の逸品となっています。
安定感のある筒形形状のマグカップに、銀河釉を施釉した見事な作品です。
釉薬を用いた大人の雅な遊び心で、まるで星空を眺めているかのような、そんな気持ちにさせてくれるマグカップです。
月光宇宙の深淵を思わせるような、漆黒の釉に浮かぶ青釉による一筋のライン。
そこに本金彩・白金彩の豪華な装いを加味した有田焼の名匠 真右エ門による自慢の一品です。
叙勲や褒章のお祝いへの確かな一幕を演出します。
ここでは、叙勲や褒章を授与されることになった場合の、スケジュールや準備について説明します。
毎回、多くの受章者が東京都内に集まるため、新聞発表後はホテルや着付けの予約が難しくなることもあるからです。 伝達式を行う会場までの交通機関やホテル、貸衣装など色々な手配が必要となります。
各業者が用意している、受章当日の貸衣装や着付け・ヘアメイクなどを一括して予約が可能なパッケージプランを利用するのもひとつの方法です。
受章当日の服装は、勲章や褒章の種類によっても異なりますので、内閣府告示の着用規定等をご確認ください。 資料1.勲章等着用規定 資料2.略綬略称着用規定
午前中に着付けやヘアメイクなどの準備 ↓ 各省庁にて伝達式 ↓ 昼食・移動 ↓ 宮中参内・天皇陛下に拝謁 ↓ 写真撮影 ↓ 解散 当日は、午前中から夕方までかかりますので、ホテルは余裕を持って前日と当日の2泊宿泊するのもおすすめです。
祝賀会を開く際には、引き出物を準備します。
いずれの場合も、熨斗は紅白の蝶結びを選び、表書きは「お返し」ではなく「内祝い」や「受章記念」などとします。
敬意と尊敬の意を込めて、心に残る最高の贈り物をしましょう。
「お祝いはどうしたらいいの?」と悩んでいませんか。
この記事では、
- 叙勲や褒章とは何か
- お祝い品について
- 祝賀会に招待された際の礼儀作法
叙勲や褒章とは?お祝いする意義や重要性
テレビや新聞などで報道される叙勲や褒章ですが、実はどんな制度なのかよく分からないという方も多いでしょう。
ここでは叙勲や褒章の制度について具体的に説明します。
日本の栄典制度の概要
日本には国や社会のために重要な役割を果たした方や、様々な分野で活躍をした方を国が表彰する「栄典制度」があります。それぞれの業績や功績に対する栄誉の証として、授与されるのが「勲章」と「褒章」の2つです。
勲章と褒章は、さらにいくつかの種類に分かれています。
勲章制度は明治8年(1875年)、褒章制度は明治14年(1881年)に創設されました。
その後、平成に入って2度の制度の見直しがなされ、より幅広い分野で成果をあげた方や、功績を残している方に授与することになったのです。
叙勲とは?勲章の種類と対象者
叙勲(じょくん)とは、勲章を授けることを言います。毎年、4月29日(昭和の日)と11月3日(文化の日)の「春秋叙勲」が主要な授与の日取りです。
国や社会に功労のあった70歳以上の方、もしくは一定の条件を満たした55歳以上の方が対象です。
毎回、4,000名前後の方に勲章が授与されています。
それぞれの勲章別に授与の対象になる方をご紹介します。
大勲位菊花章(だいくんいきっかしょう) 桐花大綬章(とうかだいじゅしょう) |
旭日大綬章、または瑞宝大綬章を授与されるべき功労より優れた功労のある方を対象としています。内閣総理大臣や衆議院・参議院の議長、最高裁判所長官などを務めた方に授与されています。 |
---|---|
旭日章(きょくじつしょう) | 国家又は公共に対し功労のある方で功績の内容に着目し、顕著な功績を挙げた方を対象としています。(6段階に分かれています) |
瑞宝章(ずいほうしょう) | 国家又は公共に対し功労のある方で公務等に長年にわたり従事し、成績を挙げた方を対象としています。(6段階に分かれています) |
文化勲章(ぶんかくんしょう) | 科学や文化の発達に関して、特に顕著な功績のある方を対象としています。 |
宝冠章(ほうかんしょう) | 外国人を対象とした儀礼叙勲など、特別な場合に女性だけに授与されます。 |
春秋叙勲で受章されていない功労のある方に対しては、年齢88歳に達した毎月1日付けに授与される「高齢者叙勲」があります。
叙勲対象の方が亡くなった場合には、その都度授与される「死亡叙勲」制度があります。
「外国人叙勲」は、日本との友好などに貢献した外国人が対象です。
出典:政府広報オンライン
褒章とは?褒章の種類と対象者
叙勲と同じく毎年、4月29日と11月3日に授与される「春秋褒章」では、毎回おおむね800名の方に褒章が授与されます。褒章の対象者は、文化や社会活動、スポーツなどそれぞれの分野に大きく貢献した方で、年齢の制限はありません。
春秋褒章では、紺綬褒章を除く5種の褒章が授与され、紺綬褒章は毎月1回の発令です。
褒章のデザインは、「褒章」の二字を桜の花で飾った円形のメダルに、それぞれの褒章ごとに異なる色の綬(リボン)が付いています。
それでは、具体的に褒章ごとの対象になる方をご紹介します。
紅綬褒章(こうじゅほうしょう) | 自分自身の命の危険を顧みず、人命の救助に尽力した方を対象としています。 |
---|---|
緑綬褒章(りょくじゅほうしょう) | ボランティア活動に集中して携わり、際立った実績を挙げた方を対象としています。 |
黄綬褒章(おうじゅほうしょう) | 農業、商業、工業などの業務に精いっぱい励み、他の人の模範となるような技術や業績などを持っている方を対象としています。 |
紫綬褒章(しじゅほうしょう) | 科学技術分野における発明や発見、学術やスポーツ・芸術文化分野における優れた業績をあげた方を対象としています。 |
紫綬褒章(しじゅほうしょう) | 会社経営や各種団体での活動等を通じて、産業の振興や社会福祉の増進等に優れた業績を挙げた方。また、国や地方公共団体から依頼された公共事務(保護司、民生・児童委員、調停委員等の事務)に力を尽くした方を対象としています。 |
藍綬褒章(らんじゅほうしょう) | 社会全体の利益のために私財(500万円以上)を寄附した方を対象としています。 |
叙勲と褒章のお祝いの際のエチケットとマナー
ここからは、叙勲や褒章のお祝いのエチケットやマナーを具体的に説明します。
嬉しい知らせを聞いたらタイミングを逃さずお祝いをしたいですね。
叙勲や褒章の知らせを受けたら
叙勲や褒章の知らせを受けたら、先方にできるだけ早くお祝いの気持ちをお伝えしましょう。直接会ってお伝え出来ない場合は、電報や電話でも大丈夫です。
受章者は様々な準備で忙しくなりますので、直接お会いする場合や電話の場合も短時間ですませるとスマートです。
お祝い品を贈る場合は、知らせを受けてから10日以内を目安にします。
熨斗(のし)は紅白蝶結び(もろわな結び)の水引を選び、「御祝」「御受章祝」「御叙勲御祝」「褒章御受章祝」などの表書きをします。
また、「ジュショウ」には、「受章」「受賞」「授賞」など、いく通りもの漢字がありますので、間違わないように注意しましょう。
蝶結びはほどけやすく何度でも結び直せることから、何度あっても良いお祝いに用います。
お祝いの相場は1万円~5万円ほどですが、受章者との関係性や親族同士や同僚など複数名で贈る場合でも異なります。
祝賀会にゲストとして参加する際に気を付けること
叙勲や褒章の祝賀会に招待された場合の服装は、主催者側からの指定があればそれに合わせます。指定がない場合は、マットな質感のブラックや濃いネイビー、濃いグレーなどダークスーツの略礼服が定番です。
女性はスーツのほか、着物やワンピースなどでも構いません。
落ち着いた雰囲気の服装に、ポケットチーフやネクタイ、コサージュやパールなどをさりげなく取り入れると良いでしょう。
祝賀会にお持ちするお祝い金は、紅白蝶結びの水引がついた熨斗に「御祝」「御受章祝」「御叙勲御祝」「褒章御受章祝」などの表書きをします。
会費制の祝賀会の場合は、基本的には会費のみで大丈夫です。
しかし、特に親しい方やお世話になった方にお祝い品を贈りたい場合は、祝賀会の前日までに送りましょう。
受章された方は、祝賀会当日は忙しく荷物も多いと考えられますので、お祝い品の持ち込みは避けたほうが賢明です。
叙勲・褒章のお祝いに喜ばれる贈り物・記念品のアイデア3選
ここでは叙勲や褒章のお祝い品として喜ばれる贈り物を3品ご紹介します。いずれも大変上質で格調高く、叙勲や褒章のお祝い品としてふさわしい作品です。
叙勲・褒章お祝い1:コーヒーカップ 青白磁牡丹彫
透き通る青白磁の磁器肌に大輪の牡丹を彫刻した手作りの有田焼コーヒーカップです。
有田焼に伝わる400年の歴史と伝統工芸士 山口幹彦氏の高度な牡丹彫の技術が組み合わさった至高の逸品となっています。
叙勲・褒章お祝い2:新マグカップ 銀河 特別限定作品
安定感のある筒形形状のマグカップに、銀河釉を施釉した見事な作品です。
釉薬を用いた大人の雅な遊び心で、まるで星空を眺めているかのような、そんな気持ちにさせてくれるマグカップです。
叙勲・褒章お祝い3:本金・白金の永久なる輝き【有田焼】夫婦湯呑 青き明星 陽光
月光宇宙の深淵を思わせるような、漆黒の釉に浮かぶ青釉による一筋のライン。
そこに本金彩・白金彩の豪華な装いを加味した有田焼の名匠 真右エ門による自慢の一品です。
叙勲や褒章のお祝いへの確かな一幕を演出します。
叙勲や褒章の準備と儀式
ここでは、叙勲や褒章を授与されることになった場合の、スケジュールや準備について説明します。
叙勲・褒章の受章準備
各省庁から文書での叙勲・褒章の連絡を受けたら(内示)、受章はほぼ決まっていますので、伝達式の準備を始めることをおすすめします。毎回、多くの受章者が東京都内に集まるため、新聞発表後はホテルや着付けの予約が難しくなることもあるからです。 伝達式を行う会場までの交通機関やホテル、貸衣装など色々な手配が必要となります。
各業者が用意している、受章当日の貸衣装や着付け・ヘアメイクなどを一括して予約が可能なパッケージプランを利用するのもひとつの方法です。
受章当日の服装は、勲章や褒章の種類によっても異なりますので、内閣府告示の着用規定等をご確認ください。 資料1.勲章等着用規定 資料2.略綬略称着用規定
叙勲・褒章の一般的な儀式の流れ
ここでは、受章当日の一般的な一日のスケジュールをご紹介します。午前中に着付けやヘアメイクなどの準備 ↓ 各省庁にて伝達式 ↓ 昼食・移動 ↓ 宮中参内・天皇陛下に拝謁 ↓ 写真撮影 ↓ 解散 当日は、午前中から夕方までかかりますので、ホテルは余裕を持って前日と当日の2泊宿泊するのもおすすめです。
叙勲や褒章のお祝いをいただいた際のお返し
叙勲や褒章のお祝い金やお祝い品をいただいた場合は、半額を目安としてお返しの記念品を贈るのが一般的です。祝賀会を開く際には、引き出物を準備します。
いずれの場合も、熨斗は紅白の蝶結びを選び、表書きは「お返し」ではなく「内祝い」や「受章記念」などとします。
叙勲のお祝いは最高のプレゼントを。
叙勲や褒章は、授与された方が長年に渡って努力してきたことを国が認めた証です。敬意と尊敬の意を込めて、心に残る最高の贈り物をしましょう。