瑠璃釉で知られる有田焼の坂本窯陶工房ってどんな窯?
坂本窯は、佐賀県西松群有田町の中にある窯元の一つ、有田焼の瑠璃の器などを制作している工房です。この坂本窯の最大の特徴は瑠璃釉を使っている点で、この瑠璃釉は本焼き用の透明の釉に呉須を入れて作り出す瑠璃色をしている釉薬を意味するものです。
磁器と瑠璃釉
一般的に陶器に使われることはないのですが、磁器に使われることが多く藍色の瑠璃釉に赤や金などの色を使った上絵付けをする作品が多くあります。 呉須は、酸化コバルトを主成分にした鉄およびマンガンなどが含まれた鉱石を意味するもので、陶磁器の染付に使われる呉須はこの鉱石を粉末にしてあるものです。中国の呉須鉱石の産地名が由来しており、この産地名を使い日本の中では呉須と呼ばれるようなりました。なお、呉須で磁器に絵付したものを染付と呼び、粗雑な磁器に描かれたものを呉須絵と呼びます。
坂本窯の今
坂本窯はオンラインショップでも購入することができるようになっており、瑠璃釉を使った作品は毎日使うような器をイメージしながら作品を作り続けています。坂本窯の工房およびショールームは1999年8月に佐賀県西有田町の下本エリアに窯をつくり、2006年6月には古窯の里でもある有田町応法黒牟田エリアに移転、そこで有田焼の陶芸家として作品を作り続けています。なお、こちらの工房では先代の父親と息子さんとともに有田焼の焼き物を作り続けており、親子の作品を目にすることができる好みの器を手にすることができます。公式サイトにアクセスを行えば、それぞれの作品を見て買うこともでき、深い味を持つ作品が多数あります。