コンテンツへスキップ
全品送料無料・名入れ・プレゼント対応! 平日13時までのご注文で最短当日発送

カート

カートが空です

記事: 青い焼き物といえば青磁 青磁の歴史と特徴

青い焼き物といえば青磁 青磁の歴史と特徴

東アジアの文化として根付いているのが、ガラス成分の入った土を使って皿やつぼの形に焼成した陶磁器です。ガラスの成分が入っていることが条件の陶磁器ですが、土は自然環境によって変わるので各地区で独自の陶磁器が作られています。独自に作り上げられる陶磁器の中で、特に古い歴史を持つのが青磁です。青磁は中国で作られる陶磁器であり、青色もしくは青緑色をしている特徴があります。この青磁の歴史はとても古く、日本の暦で飛鳥時代から平安時代の1100年代にさかのぼることになるのです。中国において1100年代は殷や周という名称で呼ばれ、長い戦乱が終わり復興の足掛かりができた時代になります。戦乱後に各都市の人々が営みが安全にできるようになったことで、徐々に文化活動が復活し始める中で何度でも使える陶器の需要が伸びるのです。戦乱の時代では日本でいうところの土を成型して焼いただけの備前焼のような陶器が主流でしたが、文化活動が元に戻るにつれて芸術性が望まれるようになります。現在のように科学的な知識がなかったとはいえ、長年の経験から鉱石を高温を燃やすことで溶けることそして独特の色が生まれることを知っていたので活用することを思いつきます。その中で現在の中国浙江省周辺の土には、鉱石の中でも特に鉄分を含む土が取れたのです。その鉄分を多く含む土を1000度を超える高温で溶かすことによって、鉄分と空気が化学反応を起こし青磁の青もしくは青緑色が出来上がります。これまでの茶色が主流だった陶器の世界から、色鮮やかな青もしくは青緑色をした陶器は瞬く間に広がりを見せることで上質なものは貴族の贈り物となり色合いがまばらなものは一般家庭に普及する形になったのです。この青磁の成功により化学反応の概念が生まれ、各土地の土を使って釉薬が使われることにより様々な色彩の陶磁器が生まれます。そのため青磁というのは、過去から現在までにおける始まりの陶磁器なのです。ただ化学反応に対する概念がなかったので、特徴として挙げられている青もしくは青緑色になる確率は低い状態が続きます。その確率が一気に高まったのが、殷や周の時代から50年が過ぎた宋の時代です。宋の時代になると戦乱の復興が完全に完了し、それぞれの蔵や工房で釉薬づくりが本格的に始まります。その際になぜ青色もしくは青緑色になるのか発見するだけでなく、その色彩を最大限に生かす温度などの研究がすすめられたのです。その研究のかいあって宋の時代の中期において、きれいな青もしくは青緑色をした陶器が一般家庭にも広まります。宋の時代になると現在での上海周辺の復興が完了し、荒廃した貿易港が修復されることで外洋貿易が盛んになるのです。この時の日本もまた飛鳥時代の戦乱が終わり、天皇を中心とした貴族社会の平安時代が訪れています。平安時代になると、日本がさらに発展をするために国内貿易だけでなく戦乱で途絶えていた朝鮮及び中国との貿易を再開したのです。その時に貿易のやり取りで日本にも伝来し、その陶器を研究し日本でも作られるようになります。