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記事: 小石原焼と小鹿田焼の違いは?小石原焼の特徴と歴史、その魅力に迫る!

小石原焼と小鹿田焼の違いは?小石原焼の特徴と歴史、その魅力に迫る!

小石原焼と小鹿田焼の違いは?

 小石原焼と小鹿田焼の違いは原料として使われる土にあります。小鹿田に使われる土の方が小石原の土よりも黒みがあることから、飛び鉋と呼ばれる技法では鋭角な切り込みを入れることが可能で、白化粧との対比で表される文様がより際立つといわれています。

 そもそも小石原焼は朝鮮からやってきた高取焼の八山の孫八郎が、小石原に移住したことが始まりであり、小鹿田焼は1800年に入ってこの焼き物の文窯が起こったことが始まりだといわれています。使用されている土以外にもこの2つには伝承方法に違いがあり、前者は他の地域から修行に入った人達が開いた窯や、他の産地で修行した人達が小石原の地で開窯したことで根付き、他の産地の技法も取り入れて現在に至ります。

 後者は一子相伝という伝承方法をとってきたため、窯主の長男だけが技術を教えられ継承者となり窯元が増えることなく技法は昔のまま伝承され続けています。

 この2つは元々兄弟窯であることから器の形や技法に大きな差はありませんが、使用される土と伝承方法によって現在まで受け継がれてきたことがわかります。

小石原焼の特徴と歴史、その魅力とは?

 小石原焼は福岡県の東峰村で作られている陶器であり、江戸時代の前期福岡藩主である黒田光之が、伊万里より陶工を招き窯場を開いたことが始まりといわれています。小石原焼の最大の特徴の一つが、カンナや流し掛けといった装飾方にあり、小石原焼の代表的な技法である刷毛目や飛び鉋、櫛目を用いて、半乾きの状態で色々な道具を使用することにより現在も変わらぬ技法で描かれた模様は素朴であり、味わい深い仕上がりと評価されています。

 1958年にブリュッセルで開催された万博を受賞しており、世界的に高い評価を受けて有名になりました。窯元が多い皿山地区では小石原焼伝統産業会館があるので、多くの人が陶芸体験などが行えるようになっています。

 現在まで小石原焼が多くの人に愛されている理由の一つに、素朴さやぽってりとした土の質感や実用面での使いやすさが挙げられます。小石原焼の特徴の一つに、他の地域から修行に来た人たちが開いた窯であったり、他の産地で修行した人達が小石原の地で開窯し根付いてきた歴史を持っています。そのことから他の産地の技法もどんどん取り入れて、デザイン性の高い白い器であったり、モダンな模様が施されたものも増えているなど若い人からも支持されている魅力を持ちます。

 実際に今まで生まれてきた小石原焼は、本来の土っぽい素朴な風合いの仕上がりのものから日常使いしたくなるシンプルな作風が多いので、毎日使い込むほど味わいが生まれていきます。この完成度の高さは「用の美」と称され、毎年行われている民陶むら祭りでは県内外から多くのファンで賑わう程です。

 従来の小石原焼といえば白地に焦げ茶色の飛び鉋を施したコントラストの強いデザインが一般的でしたが、禁煙は全体が白っぽくコントラストが控えめになっています。これは器に料理を盛り付けた時に素材を引き立て、独特の存在感を醸し出してくれる役割を持っているためで、現代に合わせて陶器も進化していることがわかります。