こだわる人は知っておきたい香炉の使い方
日本の歴史の中で古くから大事にされてきたのが香りの文化であり、特別な時に焚くのはもちろん日頃から焚いて洋服や自身などに香りを纏わせるといった身だしなみの一環にもなっています。 そのような香りを楽しむ時に使用するのが香炉で、香炉を作る時に使われる素材は多種多様であるものの、特に外見上が美しい上に煙による香りを楽しむという特性との相性に優れている様子から選ばれているのが有田焼の香炉です。 有田焼で作られた物を使用する時の方法は容易であり、香炉における八分目のあたりまで灰を入れた後に用いるお香の先端部分に火を点けた後すぐに消してくゆらせましょう。 くゆらせた後は灰の上に優しく置きますが、置いた後は蓋を閉じずに焚く事がポイントであり、蓋を閉じない方が良い理由は灰の量もしくは形状によって蓋を閉じた際に酸素が少ない事が関係し、途中段階で消えないようにするためです。 一方、焚いていない時には蓋を閉じてインテリアにおける置物として使用して良いですし、焚いても酸素が少なくならないタイプであるのなら閉じて使用しても良いです。 そして、香炉を置く場所は過ごしている部屋の中心部や角の他に自身から少し離れた所に置くといったように自由に決めて構わない上、離れた場所に置いてもしっかりと良い香りが感じられますし、既に焚き終えてから長い時間が経過していても洋服や部屋から残り香が楽しめます。 こうした簡単な使い方で良い香りが長時間にわたって楽しめる事に加えて、有田焼ならではの滑らかな質感によってお手入れが簡単なのも多くの方々に手に取られている理由でもありますが、求めている方々の好みに適する品が選べたり様々なデザインを集めて並べたくなる豊富な種類も魅力です。 有田焼が持つ透明感が強い印象のタイプであれば、和風の部屋と洋服の部屋のどちらにも柔軟に対応する事ができますし、芸術品らしさが強く感じられる秀逸な細工は部屋全体を上品な様子にしてくれるのと同時にお香の香りを漂わせてくれます。