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記事: ベトナムの焼き物の歴史と特徴

ベトナムの焼き物の歴史と特徴

 古い時代からベトナムでは焼き物が作られ、歴史的な価値があるといわれています。最初の頃は素焼きで作られたものが多かったですが、紀元前二千年頃になると表面に模様が作られるようになりました。紀元前千年になると中国から多くの文化が来て、窯で焼く時に釉薬が使われるようになりました。釉薬が使われてからは表面に絵を描くなどの、特別な方法で作られています。十世紀の頃になると中国の影響が薄くなって、青磁の壺などが多く作られました。海外への輸出品として人気のある商品でしたが、その後戦争などの影響で作られるもの一時的に減りました。現在は輸出用や観光客向けのお土産として、多くの商品が生産されています。素朴な雰囲気のある商品は人気があって、沢山の人が購入していて評価が高いです。 東南アジアにあるベトナムの焼き物は、他の国の商品とは違う特徴を持っています。皿などで描かれているのは自然のモチーフが多く、トンボや蓮の花などが使われていて人気があります。菊の花が使われるケースもあって金運の象徴なので、商売繁盛のために購入する方もいます。絵付けは基本的に人の手で行われていて、竹を使った道具やハケなどを利用します。ろくろを使わず型に粘土を入れて作る方法や、手で粘土をこねて壺などにする方法が行われています。日本や中国とは作り方が違っているため、商品の形などに特徴があります。 有名なベトナムの焼き物としてはバッチャン焼きがあって、素朴な雰囲気があるので人気が高いです。首都からそう遠くない地域にある村で作られていて、六〇〇年の歴史がある有名な商品で多くの人が利用しています。身近にある自然の草木などを描いた皿などは、落ち着いた雰囲気があるため日本でも愛好家がいる商品です。最初に作られた頃はシンプルなデザインでしたが、最近のものは変わった絵柄の商品も増えています。レトロで優しい見た目をしているバッチャン焼きは、お土産として観光客がよく購入していて日本でも売っているお店などがあります。 中世の頃に作られたベトナムの焼き物には、チューダウ陶器と呼ばれるものも存在します。この商品もバッチャン焼きと同じように、六〇〇年ほど前に作り始められました。十七世紀の頃までは作られていたのですが、徐々に衰退してしまい現在は殆ど生産されていません。ある時期国の博物館の人が現地を調査し、過去の陶器に関する情報を調べました。調査をすると非常に価値の高い、商品があったと分かり研究が行われています。 現在は過去に作られたチューダウ陶器を、もう一度生産しようという運動が行われています。ベトナム政府も観光などの目的のために支援をしていて、ある程度は生産できるようになりました。他にもバウチュック陶器というものもあって、釉薬を使わず素焼きで作られています。この地域の焼き物には長い歴史が存在していて、地域によって特徴のある商品があります。シンプルなデザインの商品は日本でも人気が高く、和食と合うお皿なども販売されています。